時期 | 周囲の動き | アオイの動き | 補足 | 「笑い男」像 |
---|---|---|---|---|
〜2024 | サリンジャー「ライ麦畑」の主人公ホールデンに共感する。 | アオイはここの頃既にハッキング行為を繰り返し、国立図書博物館に出入りしていたと思われる。(考察2、 3参照) | ||
〜2024 | 薬島議員、企業テロによる金集めを計画する | ネットで村井ワクチンに関する告発メールを発見。村井ワクチンに関する真実を公にするため、手始めにセラノ社長誘拐を計画する。 | この時の行動について、アオイは最終話で「私は私が見える世界を皆に見せるための機械だ」と引用を用いて語っている。特に村井ワクチンに反応した理由については「僕自身電脳化の権化みたいな人間だから少なからず電脳硬化症に対する恐怖みたいな物があったのかもしれない」と述べている。 | |
2024 | 薬島議員、セラノ氏誘拐事件に乗じて誘拐犯人を騙りセラノ社に身代金要求 | セラノ社長の周囲を電脳ハックし誘拐予告。続いてセラノ社長自身を電脳ハックして誘拐。2日の議論の後拘束を解くが、セラノ社長の約束破棄に怒りTVカメラの前で告白を迫るも、騒ぎが大きくなり逃走。目撃者の電脳やカメラをリアルタイムにハックして笑い男マークを上書きする。 | 考察 1、4参照 | 超特A級ハッカー 目的は身代金 |
2024 | 薬島議員、笑い男を名乗って次々と企業を脅迫。献金名目で大金を手にする。 | セラノ氏の約束破棄、さらに自分を利用した企業テロに絶望。すべての事から目を背け、耳を塞いだまま沈黙を続けることを決心する。 | 同上 | 社会→企業テロ犯 黒幕→セラノ氏誘拐以来消息不明 |
2024〜2030 | 笑い男事件後、沈黙を守る場所として法務省授産施設に身を潜める。 | 考察6参照 | ||
〜2030 | インターセプターにより笑い男特捜本部の捜査員の行動が監視される。 又、笑い男事件に幕をひくため、ナナオが笑い男として事件を起こす役割を指示される | |||
2030 | 九課、インターセプターに気付きマスコミに情報を流す。 警視総監が記者会見を開き偽りの釈明を行う。 | インターセプターにまつわる疑惑に気付く。 記者会見中に刑事部長?の電脳にハッキングし、口を借りて警視総監に真実の公開を迫る。 この際、6年前と同様に警視総監の視覚、TVカメラ等に笑い男マークを上書きする。 | アオイは事件の裏に警察の隠蔽工作があることに気付き、我慢ならなくなり再び活動を再開した。後にアオイは「同時多発テロ教唆の罪かな」と言っているので予告がアオイによるものだったとわかる。(この時点でナナオの計画にまで気付いていたかどうかは不明。)またこの事件は暗殺予告として受け取られたが、アオイは総監を「舞台から消去」すると言っているだけであり、欺瞞を暴くことにより社会的に失墜させることを匂わせていたのではないかと思われる。 | 社会→警視総監暗殺予告犯 黒幕・九課→6年前から消息不明 |
2030 | 予告当日。ナナオは予告を急遽利用し、自分が笑い男として見せかけの警視総監襲撃を行うが黒幕の指示で殺害される。 また自然発生的な多数の笑い男模倣者が総監を襲撃する。 | 警視総監がどういう行動に出るか、会場を見張っている。ナナオのウィルスで発症したSPの電脳からウイルスをコピーする途中で少佐からアクセスされ、攻性防壁で少佐の身代わり防壁を破壊する。 | 警視総監・その背後の黒幕とも犯行予告をナナオの計画と思っており、警視総監側はアオイのメッセージを芝居と受け取ったばかりか、かえって笑い男事件の真相を隠蔽する工作に一役かうという皮肉な結果となった。 | 社会→死亡 黒幕・九課→6年前から消息不明 |
2030 | 笑い男登場にネットで噂話がさかんに行われる。 少佐は笑い男事件を討論するチャットルームに参加。チャット参加者ベビールースよりアオイの攻性防壁の断片を受け取る。 | チャットの会話をきいているが、内容が核心に迫ってきたため、チャットマスター・オンバと共に少佐を強制的にチャットルームから退去させる。その際、バーチャル図書館で少佐にコート姿を見せる。 | 考察10参照 | 少佐→セラノ氏誘拐犯、総監暗殺予告のみ実施? |
2030? | 法務省授産施設から厚生省に大規模なハッキングが行われる。トグサが授産施設を内偵し、アオイと接触する。 | 厚生省にハッキングし、村井ワクチン関連の情報を探る。トグサの施設内偵を知り施設から姿を消す。その際トグサの記憶を上書きし、「アオイ」の顔の記憶を笑い男マークで上書きする。 | 考察5参照 | トグサ→アオイは笑い男? |
2030? | アオイこそが笑い男だと考え捜査を進めたトグサは厚生省から村井ワクチン接種者リストが紛失したことを突き止める。そのことが厚生省上部に報告され、黒幕により以前からリスト開示を要求していたひまわりの会が襲撃される。 | ハッキングした情報をもとに厚生省から村井ワクチン接種者リストを入手し、今来栖の名を騙ってコピーをひまわりの会に送る。 | ここでアオイは、以前から村井ワクチン被害について活動を行うひまわりの会に情報を与え、彼らの活動によって告発が行われることを期待したと思われる。しかし、ひまわりの会のメンバーはそのため殺害され、またもやアオイの意図しない結果を招いた。と言うより、アオイの行動が甘かったと言わざるを得ない。 | |
2030? | 今来栖、ひまわりの会にワクチン摂取者リストを送ったと厚生省に疑われる。 厚生省の手を逃れ、笑い男→九課と身柄を移されるが、最終的に九課と笑い男の目前で厚生省によって暗殺される。 | 今来栖を拉致。ハッキングしたホテルマンの口を借りて、今来栖に真実を語るよう求める。 今来栖が殺害される際、自ら帽子をとり素顔を見せる。 バトーにワクチン接種者リストの原本を渡す。立ち去る際、バトーをハッキングして自らの姿を視界から消す。 | アオイが素顔を見せたのは、死んでいく今来栖への手向けだったのかもしれない。またこの時、アオイは再び帽子を脱ぎ去ったまま残していく。アオイはバトーの目を盗んだが、顔の記憶を上書きしていったかどうかは不明。 | バトー→リストを渡したのは笑い男? |
2030? | 厚生省の実働隊の残党、九課に対し攻撃をかける。 荒巻は謀略に会い薬物中毒に。少佐は義体換装の最中に襲われるもアオイに助けられる。 | 少佐が義体換装中の病院に現れ、少佐殺害を企む偽女医をハッキング。少佐に笑い男事件の真相を伝えると言い、最後の挑戦を行うつもりであること、それを傍観し、もしもの時は真実を告発して欲しいことを求める。少佐は了承。少佐に笑い男事件の真相を記憶として残し、立ち去る。 | ここでアオイは記者会見での予告、ひまわりの会への情報提供、今来栖への告白要請とすべてが失敗に終わったことに「今の僕はコテンパンでこんな手しか思いつかなかったんです」と言っている。電脳世界と現実社会の中でのアオイのギャップを感じるくだりである。 | 少佐→すべてを知る |
2030? | 少佐、笑い男に扮してセラノ氏を誘拐。セラノ氏から事件の経緯を聞きだし、真実を証言することを決心させる。 | セラノ氏を再び誘拐しようとセラノ邸に近づくが、九課の動きが速く、実際に誘拐には至らなかった。 | 冒頭でセラノ邸を見上げる笑い男は帽子をかぶっていないためアオイと思われる。また、少佐はセラノ氏誘拐から対話まで、ずっとセラノ氏にハッキングをかけ笑い男の外見と認識させていたと思われる。(後に明るみに出たカメラ画像では明らかに顔立ちが少佐だった。) | |
2030? | 九課、笑い男事件への関連、ひいては組織としての存在を糾弾される。荒巻、九課の表向きの消滅とひきかえに黒幕・薬島幹事長の逮捕を総理に了承させる。九課消滅。 | 顛末をネットから見守る。 | アオイは少佐とバトーが逃亡をはかり、少佐が狙撃された際もその場の様子を見ていたようだ。最終話で「僕はまた、あなたがあのまま死んじゃうつもりなのかなってちょっと心配しちゃいましたよ」と言っている。 | 社会→九課? |
2030? | 九課表向き消滅するも実際はメンバー再集結。 少佐、アオイに会いに行く。 荒巻、アオイを九課にスカウトするも断られる。 | 国立図書博物館で司書として働いている。 | 冒頭、アオイが述べる「あの約束の守り方、最高にチャーミングだったな」というのは少佐が笑い男としてセラノ氏の証言を決心させたことを指していると思われる。 図書館の手摺のFUCK YOUという落書き、赤いベレーを後ろ向きにまわしてかぶる仕草は「ライ麦畑」のホールデンへの傾倒ぶりを感じさせる。また、荒巻と少佐が立ち去る際、既にアオイの姿がないが、これは「笑い男」が以降姿を消すという暗示かもしれない。 | |
時期 | 周囲の動き | アオイの動き | 補足 | 「笑い男」像 |